お久しぶりです、蒲焼きの蒲と書いて蒲です。
今回はBCP(Business Continuity Planning)についてのお話です。
BCPとは、災害などの緊急事態における企業や団体の「事業継続計画」のことです。このBCPの目的は自然災害やテロ、システム障害など危機的な状況に遭遇した時に損害を最小限に抑え、重要な業務を継続し早期復旧を図ることにあります。
※対策が必要と思われた事象
自然災害(関西)
・2018年の大阪府北部地震
・2018年の台風21号(関西国際空港孤立など)
・毎年のように起こる豪雨災害(異常気象)
システム障害
・全国銀行データ通信システム障害(全銀システム)
・サイバー攻撃
その他
・新型コロナウイルスの世界的な大流行(パンデミック)
・半導体不足の影響(大企業が物を確保してしまうため中小企業への影響度が強い)
※今後予想される事象
・南海トラフ地震
緊急時の事業継続計画は業種・事業規模によって策定が義務付けられています。例えば一定規模以上の医療現場では非常電源の確保(自家発電設備)が必須となります。当たり前といえば当たり前ですが、もしこういった対策がされていなければ停電したからごめんなさい・・・という可能性が出てしまいます。
話が大きくなりましたが、事例として当事務所での対策を紹介します。
・会計データ、証憑書類はクラウド保管(パソコンが潰れても大丈夫)
・その他資料はほぼデータ化してサーバー保管+定期的なバックアップ(データ破損対策)
・帰宅困難者が出た場合の飲食料品の備蓄(人数✖3日間分を目安)
・地震などで事務所に入れない事態の集合場所は北御堂(決めておくことが大事)
・従業員全員にモバイルWi-Fiを支給(通信障害、リモートワークに対応)
特に重要なことは、予期できない突発的なことが起こる前に対策を取ることができるか?です。
例えば得意先、仕入先がほぼ1社集中している会社だと取引先の倒産で事業がストップしてしまい、可能性として連鎖倒産に陥ってしまいます。
→ 対策として日頃から得意先、仕入先ともに分散しておくことでリスクを分散することが可能です。
中小企業でも緊急時の「事業継続計画」BCPの策定は大事だと思いませんか?業種によって同じ内容でもリスク度の高さは違ってきます。考えたこともないと思った経営者の方はBCPの策定ツールなどを参考に、まずは自分の会社にどんなリスクがあるのか考えることから始めてみてはいかがでしょうか。